ノートPC
ノートPCを買い替えようと思い、HPのElitebook Folio G1を購入しました。
http://h50146.www5.hp.com/directplus/personal/notebooks/elitebook_folio_g1/
■ 経緯
自分は、基本は家で、たまに外でPCを使うのですが、複数台のPCを持つと管理が面倒なので、モバイルPCを1台のみ持つようにしています。これまではSurface Pro 3+純正ドッキングステーションという運用をしていたのですが、ファンの音が気になるのと、キーボードを持たずに外出したときに、やっぱりキーボードがあればよかったと思うことが多く、不満がたまっていました。
■ 候補
以下が候補に挙がりましたが、自分にとっては以下のような利点と欠点がありました。
[my基準] 999g以下, ファンレス, クラムシェル, Core m以上, NVMe SSD, (16:9の場合)12.5インチ液晶, フルHD, 非光沢液晶, A4サイズ, (端子が少ない場合)Thunderbolt 3搭載, 充電端子がUSB PD対応Type-C, ドックあり
・Apple Macbook:
○: 920g, キーピッチ
×: USB 3.1 Gen 1 (5Gbps) Type-C 1ポートのみ, 光沢液晶, 解像度が中途半端, キーストローク, ドック無し
・ASUS Zenbook 3 (未発売):
○: Core i, 910g, 狭ベゼル, キーピッチ
×: ファン付き, USB 3.1 Gen ? Type-C 1ポートのみ, 光沢液晶
・Dell Latitude 13 7370:
○: 13.3インチ液晶, 狭ベゼル, カーソルキーが半段下
×: 1,120g~, A4より大きい
・Lenovo YOGA 900S:
○: ヨガ型, タッチ液晶
×: USB Type-C が3.1 Gen 1, 光沢液晶, 充電端子がUSB Type-A, ドック無し, A4より大きい
・Panasonic Let'snote RZ5:
○: 770g, ヨガ型, レガシー端子豊富, タッチ液晶, LTE, カーソルキーが半段下
×: ファン付き, SATA SSD, 10.1インチ液晶, キーピッチ, 独自充電端子, ドック無し
その他、軽い製品としてPanasonic Let'snote SZ5、VAIO S11、NEC LAVIE Direct HZ、NEC LAVIE Direct HZ(D)も浮かびましたが、はやばやと候補から落ちました。
■ 構成、価格
構成は、米国のHPだと細かくカスタマイズできるのですが、日本だとある程度fixされているので、その中から以下のようにしました。
・区分: 個人向け (リサイクルラベルあり)
・モデル: "フルHD, ノンタッチ, Windows Helloカメラ無し, 970g"のモデル
・CPU: Core m5-5Y64
・SSD: NVMe 256GB
・OS: Windows 10 Pro
価格は、その時々のキャンペーンやクーポンによって違うのですが、自分の場合は、上に挙げた候補製品よりも安く購入できました。
■ 納期
1月のCESで発表されてから待っていたので5か月半…というのは冗談です。本製品は、6月中旬に「6月下旬から順次発送」というアナウンスのもとで販売受付が開始されたのですが、自分はわりとすぐに申し込んだ組です。結果としては、申し込んでから11日で届きました。
■ 外箱
外箱です。とても軽く感じました。反対側には、保証書と納品書が貼り付けられていました。
■ 箱の中
こんな感じです。中箱の中には、ACアダプターと説明書類が入っていました。
■ ACアダプター
ACアダプターです。"HP 45W スマートUSB Type-C 3.1 ACアダプター"という名称だそうです。モデルは"TPN-CA02"、HPのパーツ番号は"848067-002"、入力は"100-240V, 50-60Hz, ~1.4A"、出力は"5V/2A, 12V/3A, 15V/3A"と書いてあります。PC本体には12V/3Aと書いているので、ちょっと余裕がありますね。15V/3AはほかのPCで使えそうです。同じHPのPCでは、Elite x2 1012 G1やSpectre 13 (2016)に付属するACアダプターと同じ物のようです。
・HP Elite x2 1012 G1 http://thehikaku.net/mediatablet/hp/16Elitex2-1012-G1-2.html#gaikan
・HP Spectre 13 (2016) http://thehikaku.net/pc/hp/16spectre13-2.html#gaikan
ACアダプターには、いわゆるミッキータイプの口があり、そこに付属のウォールマウントプラグを差し込んで使うことになります。ウォールマウントプラグには"Longwell E342494 MAX 2.5A 125V~ LA-006-UL"と書いてあります。Spectre 13には、ウォールマウントプラグではなく電源コードが付属しているようですが、このウォールマウントプラグが手に入れば換装することができそうです。
ウォールマウントプラグを刺した姿です。
■ きょう体、キーボード、タッチパッド
天板です。hpマークは鏡のようです。
実は下にA4のノートを敷いていました。公称サイズ(292 * 209 mm)どおり、A4(297 * 210 mm)よりもわずかに小さいです。なお、厚さは正確には測ることができなかったのですが、ゴム足を含めないで考えると公称の12.4mmくらいで正しいように見えます。ゴム足を含めると14mmくらいです。余談ですが、ノンタッチモデルは当初11.9mmとアナウンスされていましたが、12.4mmに訂正されたといういきさつがあります(米国では、一部のページで古い記載が残っているようです)。
裏側です。シールが残念ですが、しかたありません。上でも触れましたが、入力が"12V/3A"と書いてあります。左右にスピーカーの穴が空いています。
液晶画面です。海外のサイトでよく見られる写真とはモデルが異なるようで、これは"フルHD, ノンタッチ, 軽量パネル"のモデルなので、ベゼルはプラスチックで、液晶面とは段差があります。また、Windows Hello非対応カメラのモデルですが、上側にあるカメラモジュールがやや目立ちます。
左右のベゼルの幅は7mmくらいです。上下はベゼルの幅が大きいですが、使いやすいよう上側にカメラを配置したからでしょう。無線LANアンテナの位置について、本製品付属のマニュアルには液晶の下と書いてあるのですが、公開されているメンテナンス資料には液晶の上と書いてあります。どっちなんでしょうか。
・HP EliteBook Folio G1 Notebook PC Maintenance and Service Guide
http://h20565.www2.hp.com/hpsc/doc/public/display?sp4ts.oid=9764622&docLocale=en_US&docId=emr_na-c05050791
本製品のふたを開けるときに、指がカメラに触れそうになるので注意です。片手で開けようとすると、途中まで開けたところで底面が少し浮きますが、ここでヒンジが「てこ」のように働き、底面がこれ以上浮くのを抑え、液晶面だけが開くようになります。
キーボードです。キーピッチは、手元のRealforceが19mmなのですが、本製品は少し狭い18.7mmなので、ちょっとだけ狭く感じます。1.3mmあるというキーストロークは、12.4mmという厚みの製品にしては、とてもよいものだと感じます。10mm台の厚みのPCの中では、ThinkPadを除けば、なかなか良いほうに位置するのではないでしょうか。底打ち感はありますが、しっかりしたなにかで受け止めてくれているように思います。普通に打っているぶんには、天板がわずかにぐらつくかどうかという程度です。また、パームレストやキートップでは、高負荷時でもぬるさを感じるかどうかという程度です。
「半角/全角」「=」「~」「|」「backspace」キーの横方向は1mmほど小さいです。最上段のキーについて、単独で押すと通常のファンクションキーとして動作し、Fnと同時押しするとキーボードに書かれた絵の動作をしますが、設定はUEFIで変えられます。矢印キーは、本製品に対する数少ない不満点ですが、押し間違えはしそうにないので、まあよしとします。
本製品を、Macbook 12インチ用のスタンドとして有名な"Twelve South BookArc Stand for MacBook"に立てかけた姿です。ヒンジ側が下です。本製品の底面のゴム足の関係で、少し斜めになっていますが、安定していますので、まあいいでしょう。
本製品を使用する際の体の位置から見たとき、左奥に音声入出力コンボジャック、右奥にThunderbolt 3ポートが2つあります。Thunderbolt 3ポートは、どちらとも、USB 3.1 Gen 2 (10Gbps) Type-C, DisplayPort over USB Type-C, USB PDによる本製品の充電に対応しています。また、USB Type-Cポートを持つスマホのNexus 5Xを接続したところ、Nexus 5Xに"急速充電中"と表示されました。5V, 3Aで給電されているのでしょうか?
起動した姿です。タッチパッドは、下のほうを物理的にカチッとクリックすることができ、左下側を押すと左クリック、右下側を押すと右クリックになります。
■ その他のスペック
8GBのメモリーは4GB+4GBのデュアルチャネルです(UEFIで確認)。
SSDはNVMe 256GBを選択したのですが、出荷時の状態から不要なソフトを少しアンインストールしたところ、OSの表示でCドライブが222GBあり、184GB前後が使用可能となっていた…気がします。その他のドライブは、リカバリーイメージなどを格納しているようなので、触らないほうがよさそうです。
スリープに関して、コマンドプロンプトで"powercfg /a"を実行したところ、"スタンバイ (S0 低電力アイドル) ネットワークが切断されました", "休止状態", "高速スタートアップ"がサポートされていると表示されました。いわゆるモダンスタンバイでスリープ中のネットワーク接続はしないタイプのようです。そのため、スリープからの復帰がたいへん素早いです。初期設定では、スタートメニューの"電源"から休止状態を選べませんが、コントロールパネルから簡単にオンにできます。また、UEFIでConnected Standbyをオンオフする項目があり、初期設定ではオンになっていますが、UEFIの言語を英語にすれば、これをオフにすることができます。オフにすると、モダンスタンバイが使用できない代わりに、S3スリープが使用できるようになります。
■ 発熱
キーボードの1、2段目の裏の辺りにCPUがあるので、負荷がかかると、そこから温かくなっていきます。電源オプションの設定や運用のしかたにもよるのでしょうが、自分のひざに載せて初期設定のまま各種設定作業をした範囲では、バッテリー稼働時、ACアダプター時とも、温かく感じることはありましたが、熱いとまで感じることはありませんでした。別に購入したHP Elite Thunderbolt 3 65W Dockを接続して、充電をしながら負荷をかけた場合は、触れないほどではないですが、電源ボタンの付近などまで、なかなか熱くなりました。ただし、上でも書きましたが、パームレストやキートップでは、高負荷時でもぬるさを感じるかどうかという程度です。
本製品とHP Elite Thunderbolt 3 65W Dockの接続結果は、以下にまとめています。
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