ノートPCの消費電力

先日購入したノートPC、HP Elitebook Folio G1の非使用時(スリープ/休止状態/シャットダウン中)の消費電力を計測してみました。具体的には、2016/06/27時点での最新のUEFIWindows Update、ドライバーを適用し、11時間以上放置したあとで立ち上げ、OSのBattery report機能により消費電力を測定しました。

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詳細は忘れてしまったのですが、全部のケースについて、あらかじめUEFIにてWake on USBをOFFにしていた記憶があります。さらに、スリープ/休止状態/シャットダウン中のUSB給電をOFFにすると、バッテリー消費が大きく改善されました。高速スタートアップをOFFにしても効果がありました。

また、USB給電をOFFにしてスリープ/休止状態/シャットダウンをし、スマートフォンNexus 5Xをスマートフォン付属のUSB Type-Cケーブルで接続したところ、なぜか充電できました。

比較対象として、本機種と同レベルのCPUとバッテリー容量を持つPanasonic Let'snote RZ5のマニュアルに記載していた値も載せました。CPUは両方ともSkylake Core m、バッテリー容量はElitebook Folio G1が38W、Let'snote RZ5が36Wです。Let'snoteはどのような条件で測定されたのか不明なのですが、S3スリープとシャットダウン時の消費電力は、Elitebook Folio G1も優秀なようです。

さて、本機種はモダンスタンバイ(Wi-Fi接続なし)に対応しているのですが、モダンスタンバイ中の消費電力が思わしくありませんでした。あれこれやってもだめでしたし、Sleep StudyやWindows Performance Analyzerを使用しても、原因を特定できませんでした。コントロールパネルの電源オプションでは、デフォルトで、モダンスタンバイで4時間経過したら休止状態に移行する設定になっていたので、このバッテリー消費速度は仕様なのかもしれません。なお、ダンスタンバイとS3スリープは、UEFIで表示言語を英語にすれば、切り替えることができますし、S3スリープからの復帰も速いので、S3スリープで運用するのも一つの手だと思います。
【自分用メモ】
  ・Sleep Study: WmiPrvSE.exe [NETWORK SERVICE], System [SYSTEM], System Interrupts [SYSTEM]
  ・WPA cleanCS_diag.csv: storport.sys, Wdf01000.sys, dxgkrnl.sys, ACPI.sys
  ・WPA GUI: atbroker.exe, logonui.exe, lockapp.exe, activehealth.exe, lockapphost.exe

UEFIやドライバーのアップデート、Windows 10のAnniversary Updateなどにより、状況が改善することを期待します。もし改善したら、別エントリーで紹介し、ここにリンクを貼るつもりです。