Lifebook UH-XはHDMI 2.0 Level A対応

今さらの話ですが、webに情報があまりないので、書いておきます。

2018年末に698gで話題になったFujitsu Lifebook UH-X、発売後速攻で買ったのですが(厳密に言うとwebカスタマイズ版を買いました)、そのマシンのHDMIポートがHDMI 2.0 Level A、つまりちゃんとした4K出力に対応していることを確かめました。

検証方法ですが、UH-XのHDMIポート→Premium HDMI認定ケーブル→Panasonic VIERA GX850(4KピュアダイレクトモードをON)につないで、以下のサイトのテスト画像でにじみがないこと、および、以下の60pの動画がなめらかに動くことを、同時に目視で確認しました。
Chroma Subsampling: 4:4:4 vs 4:2:2 vs 4:2:0 - RTINGS.com
https://www.youtube.com/watch?v=OcaQFUIyeUU
また、Windows上で表示される設定値も確認しました。

Intel CPUに内蔵されているグラフィックス機能は、このLifebookに搭載されているWhiskey Lakeを含むComet LakeまでのCore系CPUの場合、HDMI 2.0 Level Aに対応するためにはLSPConと呼ばれる追加チップを搭載しなければならないため、対応している機種は限られるのですが、Lifebook UH-Xは対応しているということになります。いいことですね。なお、以下の記事によると、同社製の2 in 1版も対応しているようです。
【笠原一輝のユビキタス情報局】テレワークのために画面比32:9の49型5Kディスプレイを導入してみた - PC Watch

※ 知識不足のため、ドライバーからTVに流れている信号が、RGB各8ビットであるのかYCbCr 4:4:4なのかは、わかりません。が、ちゃんと映ってるので、どっちでもよいと思います。

他社のComet Lakeまでのプレミアム価格帯のモバイルPCでHDMI 2.0 Level Aに対応しているのは、調べたかぎりではPanasonic Let'snoteとDELLの一部の機種くらいでした。
そのほかのPCで4Kモニターにつないだ場合、RGBで30pになるか(動きがカクカクする)、60pだがYCbCr 4:2:0(細かい文字がぼやける)になります。

最新Intel CPUであるIce LakeはHDMI 2.0 Level Aに標準対応しているのですが、Ice LakeはvPro搭載モデルが(今後も)ないため、ビジネスモバイルPCでは採用されにくいという事情があります。次のTiger LakeはvPro搭載モデルの投入も予告されているため、今後、HDMI 4K問題は収束していくものと思われます。