DELLのモニターの型番の法則(だいたいの目安)

当てはまらない点もありますが、だいたいの目安ということで。

型番名:英語1~2文字 + 数字2桁(その1) + 数字2桁(その2) + 英語1~3文字

[英語1~2文字]
UP: デジタルハイエンド + プレミアカラー
U: デジタルハイエンド
P: プロフェッショナル
E: エントリー
S: 個人向け
C: カンファレンス用 (カメラ付きや、50インチ前後~の複数人で見る用)
AW: エイリアンウェア

[数字2桁(その1)]: インチ数(ただし、例えば以下のように丸めている場合あり)
21.5インチ → 22
23.8インチ, 24.1インチ → 24
31.5インチ → 32
42.5インチ → 43
など

[数字2桁(その2)]: 発表(発売?)年度(ただし、デルの会計年度(2月始まり)基準)
2018年2月~2019年1月 → 19
2019年2月~2020年1月 → 20
など
※ 毎年1月のCESで発表される新製品の数字2桁 = 開催年 となっている模様

[英語1~3文字]
・ 解像度
K: 主に 5~8K 16:9 (7,680 x 4,320)
Q: 主に 4K 16:9 (3,840 x 2,160)
DW: 主に 高解像度超ワイド (5,120 x 1,440 (曲面), 3,840 x 1,600 (曲面))
W: 主に 中解像度超ワイド (3,440 × 1,440 (曲面))
D: 主に 2.5K 16:9 (2,560 x 1,440)
H: 主に FHD 16:9 (1,920 x 1,080) ((以前は)1,600 × 900などの低解像度にも使用)
※ 元々16:9のワイドを表していたが、現在では16:9が主流になったので、FHDという意味合いが強くなってきた
(なし) 主に FHD+ 16:10 (1920 x 1200) ((以前は) 1,680 × 1,050などの低解像度にも使用)

・ 機能
C: USB Type-C (映像&データ) 入力端子つき
E: USB Type-C (映像&データ) 入力端子つき + Ethernetポートつき
T: タッチ機能つき
Zm: カメラ付つき
V: 映像入力端子がD-Subポートのみ?? (最近は見ない)

・ 付属品 (主にDELLの直販サイトでは扱わずAmazonなどで販売)
M, R: DPケーブルの代わりにHDMIケーブルが付属

・ 不明
G: ゲーミング?
S: 以前は1,280 x 1,024に使われていたが、現在はほかの意味で使用?
F:
N:
X:

USB Type-C経由で4K1枚の映像転送とUSBを同時に使う際の仕様メモ

自分用のメモ。正しくないかも。

■ USB Type-Cの線
・ Alt Modeに使える高速通信用(USB 3.0 (3.2 Gen 1))のレーンが4つ
  ※ 今回の話とは無関係だが、これらのレーンたちは基本全二重通信。1つのレーンには1方向の信号が流れる。
・ USB 2.0用のレーンが1つ
  ※ 今回の話とは無関係だが、USB 2.0は半二重通信。よって、1つのレーンには双方向の信号が流れる。
・ Alt Modeに使えるサイドバンドのレーンが1つ
  ※ DP over USB Type-Cの場合、映像転送には使われておらず、EDIDのやりとりとかに使われている?
※ 今回の話とは無関係だが、USBは差動信号伝送のため、2本の電線で1レーンをなす


■ USB Type-C経由でDP映像とUSB信号を同時にやりとりする際の仕様
□ 4Kが1枚 or:
 (例:DELL U2720Q, U2720QM)
  ・ GPUがDP 1.2 (HRB2)に対応の場合(例:Intel Comet Lakeまで):
   → 60Hzの場合、映像転送だけで高速通信用のレーンを4つ使い切るため、USB信号はUSB 2.0用のレーンを使わざるを得ず、よって500Mbpsまでしか速度がでない。30Hzの場合、映像転送は2レーンですむため、USBは残りの2レーンを使うことができ、よって5Gbpsないしそれ以上の速度がでる。
※ 映像をRGB各8bitではなく、YCbCr 4:2:0で映像転送したら、60HzとUSB 3.0が両立できるかもしれない?

  ・ GPUがDP 1.3以降(HBR3)に対応の場合(例:AMD Renoir(それ以前は知らん), Intel Ice Lake, Tiger Lake, Rocket Lakeも?):
   → 60Hzでも映像転送は2レーンですむため、USBは残りの2レーンを使うことができ、よって5Gbpsないしそれ以上の速度がでる。

[2020/11/17追記]
EIZO FlexScan EV2785EV3285は、説明書によると、(GPUに関わらず)これらの機種で60HzにするとUSBハブ機能はUSB 2.0の速度になる模様。モニター側がDP 1.2らしい。


□ 2.5K (WQHD) 2枚をデイジーチェーン接続した場合:
 (例:EIZO FlexScan EV2795, DELL P2720DC, U2721DE, U2520D)
 → DP 1.4でも映像転送に4レーンを使うみたいなので、USBは2.0になるみたい?(ようわからん)
説明書を見ると、U2721DEはUSB 2.0になるように読め、一方でU2520DはUSB 3.0になるように読める…真実はどっちだ?


□ 2K (FHD) 2枚をデイジーチェーン接続した場合:
 → GPUがDP 1.2以降に対応しれいれば、映像転送に2レーン(1レーン×2?)、USBに2レーンなので、5Gbpsないしそれ以上の速度がでる。
DELL U2421HEは、説明書によると、USB Type-C→USB Type-Cケーブルでの接続時、USBの速度は3.0を維持しつつ、接続可能なモニターの最大台数が、DP 1.3~ (HBR3)の場合は3枚、DP 1.2 (HBR2)の場合は2台になる模様(USB Type-C/DP→DPケーブルでの接続時は、DPのバージョンによらず、最大4台)。


WUXGA (FHD+) 2枚をデイジーチェーン接続した場合:
 → FHDと同じ挙動?
EIZO FlexScan EV2495は、説明書によると、(GPUに関わらず)デイジーチェーンをオンにするとUSBハブ機能はUSB 2.0の速度になる模様(接続可能なモニターの最大台数は4台)。一方で、DELL U2421Eは、説明書によると、USB Type-C→USB Type-Cケーブルでの接続時、USBの速度は3.0を維持しつつ、接続可能なモニターの最大台数が、DP 1.3~ (HBR3)の場合は3枚、DP 1.2 (HBR2)の場合は2台になる模様(USB Type-C/DP→DPケーブルでの接続時は、DPのバージョンによらず、最大3台)。


DELLの一部のモニターでは、USBポートの速度(U2721DEなどのEthernetつきの製品の場合はEthernetの速度も含む)をUSB 3.0相当にするか2.0相当にするかを設定する項目がOSDにあります。もし映像転送が2レーンでいけてるにもかかわらずUSBの速度がでていない場合は、この設定値がどうなっているか確認するのがよいと思います。
例えば、U2720Q, U2720QMの場合、OSDの項目名は「USB-Cの優先順位付け」です。デフォルト値が「高解像度」(4K6op + USB 2.0)になっていたと思うので、「高データ速度」に変えてみてください。


■ USB Type-C → HDMI変換アダプター
DP over USB Type-Cでは、通常のDisplayPortが持つdual mode(HDMIの信号も流せる機能)をサポートしないので、USB Type-C → HDMI変換アダプターは、DisplayPort → HDMI変換パッシブアダプターと異なり、アダプター内でDP信号をHDMI信号に変換しているらしい。
関連して、PCとデイジーチェーンの1台目をType-Cでつなぎ、1台目と2台目のモニターをつなぐ際、パッシブな変換ケーブルやアダプターで1台目のDP out → 2台目のHDMI inというつなぎ方をすると、2台目は映らない可能性が高い。


■ 参考資料
https://www.vesa.org/wp-content/uploads/2016/10/USB-DevDays-DisplayPort-Alternate-Mode-2016-final4.pdf

Lifebook UH-XはHDMI 2.0 Level A対応

今さらの話ですが、webに情報があまりないので、書いておきます。

2018年末に698gで話題になったFujitsu Lifebook UH-X、発売後速攻で買ったのですが(厳密に言うとwebカスタマイズ版を買いました)、そのマシンのHDMIポートがHDMI 2.0 Level A、つまりちゃんとした4K出力に対応していることを確かめました。

検証方法ですが、UH-XのHDMIポート→Premium HDMI認定ケーブル→Panasonic VIERA GX850(4KピュアダイレクトモードをON)につないで、以下のサイトのテスト画像でにじみがないこと、および、以下の60pの動画がなめらかに動くことを、同時に目視で確認しました。
Chroma Subsampling: 4:4:4 vs 4:2:2 vs 4:2:0 - RTINGS.com
https://www.youtube.com/watch?v=OcaQFUIyeUU
また、Windows上で表示される設定値も確認しました。

Intel CPUに内蔵されているグラフィックス機能は、このLifebookに搭載されているWhiskey Lakeを含むComet LakeまでのCore系CPUの場合、HDMI 2.0 Level Aに対応するためにはLSPConと呼ばれる追加チップを搭載しなければならないため、対応している機種は限られるのですが、Lifebook UH-Xは対応しているということになります。いいことですね。なお、以下の記事によると、同社製の2 in 1版も対応しているようです。
【笠原一輝のユビキタス情報局】テレワークのために画面比32:9の49型5Kディスプレイを導入してみた - PC Watch

※ 知識不足のため、ドライバーからTVに流れている信号が、RGB各8ビットであるのかYCbCr 4:4:4なのかは、わかりません。が、ちゃんと映ってるので、どっちでもよいと思います。

他社のComet Lakeまでのプレミアム価格帯のモバイルPCでHDMI 2.0 Level Aに対応しているのは、調べたかぎりではPanasonic Let'snoteとDELLの一部の機種くらいでした。
そのほかのPCで4Kモニターにつないだ場合、RGBで30pになるか(動きがカクカクする)、60pだがYCbCr 4:2:0(細かい文字がぼやける)になります。

最新Intel CPUであるIce LakeはHDMI 2.0 Level Aに標準対応しているのですが、Ice LakeはvPro搭載モデルが(今後も)ないため、ビジネスモバイルPCでは採用されにくいという事情があります。次のTiger LakeはvPro搭載モデルの投入も予告されているため、今後、HDMI 4K問題は収束していくものと思われます。

液晶モニター

NEC LCD-E221Nを買いました。

MultiSync LCD-E221N/LCD-E221N-BK : ディスプレイ | NEC

・重いけどスタンドはしっかりしている
・なぜか付属のねじを手で回して台座とスタンドを固定するのに苦労した
・非表示領域最小製品に慣れているとちょっと非表示領域が広く感じる。下側のベゼルは気にならない
・ECOモード2だかで運用してみたがそのときの輝度(40%)でもちょっと明るい
ドット抜けなかった~